メルセデス・ベンツ博物館

使用製品:
  • カイム・コンクレタール
所在地:

シュトゥットガルト、ドイツ

設計:

UNStudio、アムステルダム

[本件紹介ページ]

竣工:

2006年

ドイツ南西部に位置するシュトゥットガルトは、ダイムラーやポルシェといった世界的な自動車メーカーの本社があることで知られる工業都市。その都市の中心部、ダイムラー本社工場に隣接するメルセデス・ベンツ博物館は、自動車博物館としては世界最大規模の総面積16,500㎡に及ぶ展示スペースを有する。「メルセデス・ベンツのDNAを見せる」というコンセプトに基づく9階層(地上8階・地下1階)の建物は、DNAの二重螺旋をイメージした構造になっており、これは「コレクション」と「レジェンド」という、二つの展示テーマにも呼応している。

来場者はまず銀色のカプセルのようなエレベーターで最上階へと運ばれ、そこから螺旋状の回廊を伝って降りながら、展示を進んで行くことになる。建物の中心部は吹き抜けになっており、見下ろすと三つ葉のように配置された回廊と展示スペースが一望できる仕組みだ。さながら未来都市のような内観を、壁面と天井の打放しコンクリートが引き立てる。

この一見無塗装に見えるコンクリートには、カイム・コンクレタールが塗装されている。素地を塗り潰さず、「染める」ことが出来るコンクレタールによって、地層のようなムラ感を出すことも、逆に均一な表面を創り出すこともできる。メルセデス・ベンツ博物館はこの特性を活かして、コンクリートの硬質な魅力を見事に引き出していると言えよう。

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