近代建築の歩みと共に、建築用塗料としての地位を不動のものにしたカイムのシリケート塗料。
しかし時代が進み、開封してすぐ使用できる一液性の合成樹脂塗料が主流になると、液体状態での保存が効かない二液性の塗料は苦境に立たされます。
当時のヨーロッパは、第二次世界大戦後の住宅復興に伴って、建築用塗料の需要も飛躍的に伸びていました。カイム社もその機を逃すまいと、1962年、一液性のシリケート塗料「カイム・グラニタル」を開発。化学反応によって素地に含浸するメカニズムはそのままに、樹脂塗料より耐候性も高く発色も美しい第二世代のカイム塗料は、欧州を越えて世界的に使われていきました。
カイム・ロイヤランはこのグラニタルの耐候性を更に向上させた、亜熱帯・熱帯気候向けの製品です。